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BFP Coop Lancaster
その間にも爆撃機は進路を進み続け爆撃投下の瞬間が迫ってくる
編隊で爆撃する場合、先導機のタイミングに全ての機体が合わせる為
先導機の爆撃手は責任重大でありベテランが乗る事が常であるが
それでも何度やってもなれることは無いと皆口を合わせて語っていた
「各機爆弾倉開け」
「進路そのまま~」
「投下準備~~」
「投下~~~~~~今!!」
投下してから着弾までの十数秒の時間は緊張の瞬間である
自分達の前を飛んで一足先に爆弾を投下した着弾を確認しつつ
自分達の着弾をじらされるように待つ
「着弾確認~目標に命中」
爆撃手の着弾報告に胸をおろしつつ
一刻も早く安全圏の味方領空内に帰るため
進路を変更する
その頃、ようやく忘れてたかのように対空砲が上がってきた
敵も相当混乱しているのか、打ち上げてる数も少なく
狙いもやや遅れているようで、特に脅威にならないほどの寂しい物だ
と言っても、此方が脅威になるほど上がってきてもそれは困るのだが
機種を基地に向けて飛び始め、間もなく安全圏に到着すると思われた時
前方に待ち伏せをしていたと思われる敵機と遭遇する
護衛機は行きの戦闘で離れてしまい周りに守ってくれる味方戦闘機が居ない為
各機体のガンナーだけが唯一の防衛手段である
それでも、戦闘機相手にはあまりにも脆弱な爆撃機は
一機、又一機と撃墜されていく
爆撃機側もただ落される訳ではないが、あまりにも被害は不公平である