編隊空戦
 ここでは簡単に編隊空戦の説明をしたいと思います。
編隊空戦とは二機以上で編隊を組んで飛び、相互掩護しながら空戦をする事を言います。
これにより、単機で飛ぶ時とは違いお互いの死角フォローしながら飛べる為、撃墜される確率が減り生還率が高くなると共に、
空戦時にも助け合う事が出来る為、敵機をより優位に撃墜できる可能性が高くなります

 編隊を組む際の隊形は、別ページに書いてある物を見て貰うとして、ここでは注意すべき事を書いておきます
編隊空戦をする際には、皆が助け合う事を前提としていますので、皆が一緒になって行動する必要があります
一人で勝手に違うほうへ飛んでしまったり、自分勝手に空戦をしたりすると、他の仲間に迷惑が掛かると共に
安全を脅かす事にも繋がりますので注意してください。日頃から練習する事も、お互いの癖や信頼を積み重ねるために大事な事です

 以下、代表的な編隊空戦の戦法になります

二機対一機の夾叉運動
 夾叉とは二手に分かれる攻撃の一形態である。味方機二機が反対方向に分かれ再び遭遇する運動を行う。
ターゲット機はどちらに攻撃をしかけるか選ぶ必要に迫られ、一機に付こうとするともう一機が後ろに付いてしまうとゆう作戦である
二機対二機の夾叉運動
 相手が二機の場合、夾叉運動を行い両機とも防御にたたせる。相手が編隊分離を遅れると此方はそれぞれ目標を選んで後方から攻撃することになる。
しかし最も適切な戦法は二機が協力して同時に一機を攻撃することである。
二機対一機の誘致運動
 誘致運動ではまず味方機一機がターゲット機を誘導して自らの後ろにつける。ターゲット機が誘いに乗った場合、味方機が後ろに回り込んで攻撃する。
二機対二機の誘致運動
 相手の二機を夾叉して分離することから始めるその時味方機の一機は誘致運動をバックアップする。
そうすることによって相手は味方の危機を目前にしてもまにあわなくなる。
防御的分離運動
 攻撃側がまだ此方を攻撃してくる際、明確に目標を決めてない場合,
この行動を行うことで相手はどちらか一人を必然的に選ぶことになり選ばれなかった方がサポートすることが出来る。
サンドイッチ戦法
 味方機が後ろを取られて危機に瀕している時、両戦闘機が旋回することにより簡単に手の空いた味方機の前にでてくることになる

爆撃機のエスコート

 爆撃機をエスコートするのも戦闘機の重要な仕事の一つです。
エスコートには前に出て守る方法と、対象の上空で守る方法があり、ここでは爆撃機上空でのエスコート方法を説明します
爆撃機が目標に向っていく間に、それを阻止すべく敵戦闘機が上がって来る事は想像難しく無く
その敵を追い払い、爆撃機を敵戦闘機の脅威から守り目的地までエスコートするのが目的になります

 エスコート方法には主に三つの方法があります。

近接掩護
 爆撃機に随伴して、離れないエスコート方法。主に爆撃機より2000ftぐらい上で追従する
敵戦闘機が近くまで来た時のみ交戦し、敵戦闘機が爆撃機から離れたら追従せずに爆撃機の側に戻る
味方戦闘機の数が少ない時はこの方が全体をカバーできる反面、戦闘機の行動に規制が掛かる為損失が出やすい

護衛掩護
 主に爆撃機より5000ft程高い高度でエスコートし行動に自由が利く、敵戦闘機が来た時に爆撃機から離れてある程度自由に広い空域で交戦できる
近接掩護とは違い、自由に空戦できる為戦闘機が無理する必要が無くエスコートとしては効果がある
反面、全体をカバーする為には戦闘機が多数必要になる

上空掩護
 護衛掩護と殆ど同じだが、主に護衛掩護より高い高度10000ftでエスコートする為、より広い位置での護衛が可能

ポイント
戦闘機は爆撃機と同じ速度で飛行すると大変な上、いざ敵が来た時に迅速に動けない為
通常の巡航速度で飛行し、爆撃機の上で蛇行する事により進行速度を合わせエスコートする

おまけ・・・大戦中の話だが大きく分けると近接掩護は、主にドイツ軍が良く使った方法で戦時教訓として宜しくないと言われており、
連合軍は護衛,上空掩護を使用したのだが、実際の所は余裕のあった連合軍は双方の方法を同時に取り入れたエスコート方法を取り入れていた