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BFP Coop HS129B2



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眼下に白雪を見ながら気持ちを落ち着かせこれからの戦いを見据えた時、何故だか今までの訓練のことを思い出してしまった。
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耐えがたい暑さの中で孤独と重圧に押しつぶされようとする気持ちをただただ抑え込んで操縦桿を握りしめ、
その震える指先で何度も引き金を引き・・・・そして空虚の渦に飲み込まれていった姿を。

「前の機について行かなくちゃ・・。」「ヘンシェル(Hs129B2)に乗れないことを恥とも思わないのか・・。」

情けない気持ちで周りを見ていた。いつもの仲間たちは確実に腕をあげてきている。しかし・・自分は・・・。

・・・・・・。

「目標をセンターに入れてトリガーを。・・目標をセンターに・・・・・・。」
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しかし、そう簡単には目標に弾は当たってくれない。
「当たれ・・・。当たれ・・・。」 焦りだけが体中を支配していた、そんな毎日だった。
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ただただうまくなりたい一心で操縦桿を握っていたあの日。
今思うに、あの時からあまり進歩のない自分がなぜかおかしく感じてしまう。

そんなことを考えているうちにすこしラジオが騒がしくなってきた。