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BFP Coop HS129B2
「まだ・・これほどの・・反撃をうけるとは。」
うつろいゆく意識の中、悔しさと虚しさの渦の中仲間を感じようとしていた。
「あいつも消えてしまったか・・。嗚呼、彼もまた消えてしまうのか。」
何人もの仲間がこの空にきえていった。…何人も、何人も。
あまりにも厳しい戦いだったと思う。多くの仲間が異国の地に己の墓標を刻み、静かに眠りに誘われていった。
生き残れし者も深手を負った者ばかりだった。
しかし生き残った者にはまだ次の戦いが待っている。
いつ終わるとも知れぬ戦いの中、男たちは戦いのスキルを積み上げながら大空に散るその時まで己の信念と
ほんの少しの運を操縦桿とともに握りしめて大空に舞い上がるであろう。
その日がいつであるか、誰であるかはわからない・・・・・・だが、
いつの日か訪れる安息の日を信じ、ひとり、またひとりと異国の星の下に消えていくのだろう。
異国の星下の野花に囲まれて・・・
by masabu・・・