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BFP Coop B24


  激しい敵機の防衛網を抜けると、いよいよ目標地点である
編隊長のコールに合わせて各爆撃機の爆弾扉が開き投下準備にはいる
この頃になると、地上からの対空砲が攻撃に加わり機体を不気味に揺すりはじめる

編隊を組んで行動する爆撃機の場合は爆撃コースに合わせるのが大変な為
その性質上一度コースを合わせると自由自在に動かす事のできない
その為、移動経路が予測しやすく対空砲は狙いやすい。ある意味戦闘機より怖いよと機長が教えてくれた

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投下の合図と共に各機が抱えていた爆弾を投下する
重い物が滑り落ちる音と共に機体が浮くような間隔、直ぐにクルーから確認のコールがはいる。無事に全部投下できたようだ
投下完了とは言え、この間にも対空砲による揺さぶりと共に機体に何かがぶつかる音が継続しており
安全圏に出るまで油断する事はできない

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膨大な数の爆弾により、端から端まで焼け野原になっていく
記者に撮る事は出来なかったその時の日本軍側の様子を現地協力者より
後日入手する事ができたので当時の写真も合わせて掲載する

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(着弾時の様子、爆煙でなにも見えず)
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(対空砲の傷を負いながら離脱する爆撃隊)
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(至る所で上がる黒煙と残骸)

対空砲の射程外の出たのか、機体の揺れが収まった為改めて周囲を見渡してみると
対空砲の恐ろしさを改めて認識できる光景が広がっており、軽く見渡しただけでも黒煙を引いてる機体がかなり見える

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編隊長機からも薄っすら煙を引いてるのが確認できた。
無事帰れるだろうか心配しつつ横の窓を見ると、私が搭乗してる機体も左のエンジンから黒煙をふいており
嫌な音を立てている。それに気付いたのだろう機長がこちらを見ながら
機長曰く 「エンジンは四つ付いてるから一つぐらい無くても平気さ」 と笑いながら言った
しかし、直ぐに表情を曇らせ 「ただし・・・あれは帰れないだろう・・・」 と言いつつ前を見つめた

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目線を追うと、翼から火を引きながら飛んでいる機体がある。
よく周辺を確認すれば他にも火を引いてる機体がいる。あれも戻れない機体なのだろうか・・・?

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程なく機長の言ったとおり目の前を飛んでいた機体は、燃えている所から折れる様に爆発して回転しながら落ちていった
搭乗してるB24にはエンジン火災消化装置は付いてる物の、あの様に翼のタンクなどが燃えると消化装置が使え無い為
燃料が空になるか、火が消える事を祈るしかないらしい・・・・・