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BFP Coop Ju88
最初に奇襲には肝を冷やしたが、それ以降は平和な飛行が続いた。
私が話しかけると機長は笑顔を浮かべながら話に付き合ってくれたが
その間も常に眼光鋭く周囲に目を光らせていた。
いつ敵機が襲ってくるともわからない各機は防御隊形を維持し飛行する。
上空では別の攻撃中隊や護衛戦闘機隊が飛行している。
30分ほど飛行しただろうか
そろそろノヴォロシースク港が近づいてきたようだ。
離陸時の奇襲を除けばここまで敵機の攻撃はない。
ツイているようにも感じるが、逆に不気味でもある。
いつ雲の間から、太陽の中から、敵機が襲ってくるのかわからないのだ。気を抜くことはできない。