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BFP Coop D3A&B5N
激しい空戦が行われている中、零戦の活躍によりできた穴を突破すると正面に目的地である港が見えてくる
第一波攻撃隊によりすでに港湾内のいたる所から火災の煙が立ち昇り視界を悪くしているが
此方を見つけた米軍の激しい対空砲が打ちあげ始め此方を打ち落とさんと狙いをつけてくる
編隊長から攻撃目標が指示された後、攻撃開始の合図が無電を通して各部隊に連絡されると
各部隊は、それぞれ目標に向かい激しい対空砲を突き抜けて突入を開始する
他の部隊も攻撃を開始しはじめ、周辺から新たな火柱や黒煙が続々と立ち上り視界がより悪くなる中
私の搭乗機は雷撃するために高度を落とし、時より機体を揺らす対空砲の火線の中を目標の艦船に進路をあわせ突き進み
操縦士は至る所から煙が立ち昇る中、割り当てられた目標に一発入魂すべく目を見開き食い入るように視線を固定してる
港湾内は狭いために必然的に通常より近くまでよる必要があり、ぐんぐん正面の戦艦が近づいてくる
「 進路、ようそぉ~~~~~~~~~・・・・・・・・てっ!!! 」
軽い衝撃と共に機体が持ち上がる様な感覚が魚雷が無事に落下した事を教えてくれる中
戦艦の脇を掠める用に低い高度のままその場から距離をとる
後は合流予定空域まで敵の弾が当たらないように願いながら全機無事に集合場所に集る事を祈るだけだ
魚雷投下して間もなく 「 魚雷命中!! 」 の報告が後部搭乗員からもたらされる
その喜びが混じった報告に素直に喜びの声を上げた瞬間
同じ小隊の二番機を飛行する剣少佐から
「 四番機対空砲の直撃により撃墜 」
と、悲痛な報告が飛び込んで来る