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BFP Coop G4M
「 ・・・!・・長!機長!!」
はっ!として辺りを見回して見ると
何時もと変らない操縦席の風景と怪訝な顔した副操縦士の顔がある
「 大丈夫ですか? 」
「 あ・・・あぁ・・・ 」
「 そろそろ、転進地点です 」
「 了解 」
心配そうな副操縦士と簡単なやり取りをしながら
旋回を開始した他の機体に遅れないように旋回をする
手にジットリとかいた汗が、先程の光景を頭に思い出させる
妙に現実的な白昼夢だったが・・・・・
もう直ぐ爆撃目標なので、何時までも妄想にふけっているわけにはいかない
気を取り直して操縦に意識を集中する
「 先発隊の被害はかなり大きそうですね 」
「 そうだな、その無念は此方ではらしてやろう 」
副操縦士の話題に答えつつ
頭の中の地図と地形を照らし合わせる
敵飛行場が遠くに見えてくると、先導機から
隊形を密にと連絡がはいり、各機体が寄ってくる
この辺りまで来ると敵の対空砲が飛んで来るため
万が一この瞬間に一機でも爆弾倉の爆弾に直撃したら恐ろしい事になるが
その思いを捨て去るように操縦に専念する
投弾は先導機に合わせて落す為、編隊維持に集中してればいいとは言え
何時、投下するかを見逃してはならないので固唾を呑んで先導機を見つめる
爆撃照準器の真ん中に目標が重なり爆弾投下の時
先導機の投下を確認した各機もタイミングを合わせるように投下する
爆撃手が爆撃照準を爆弾に合わせ行き先の確認を行いつつ
一刻も早く上空から離脱を開始する